解説 TALGO
解説というほど突っ込んだことは書いていませんが、一度乗車して気がついた点をまとめてみました。

乗車券
 マドリッド→メリダ間で乗車、約5時間の乗車時間であったが、運賃は1等車で4700ペセタ、(約3000円)とかなりリーズナブル。

記載内容は左から区間 アトーチャ→メリダ クラス P(1等)  日付 9月18日
列車種別 TALGO   発車時刻 8:10 到着時刻 12:56  11号車(1等の1両目)
席番号 16P   禁煙   列車番号  190
TALGO3全景(メリダ駅)

編成内容 
機関車 2等車3両 カフェテリア1両  1等車2両  荷物車1両の客車7両

 機関車はB-Bタイプのタルゴ専用ディーゼル機関車、古そうな割に加速は結構いい。
 客車に合わせて全高がかなり低く抑えられている。
 サービス電源は機関車から供給されており、方向転換を行う際に機関車を切り離すと電源が切れる。
 TALGO3は専用の連結器が装備されている。新型のTALGOについては非電化区間では同じ機関車を使用していたが、従来のネジ式連結器を使用しており連結の際は係員の作業が必要となる。
 日本のように形式プレートを装備していないが、バッファーの間に3002Tと読めるので、これが形式か?この機関車のニックネームは「VIRGEN DE FATIMA」号だった。
機関車台車部 端部客車の車輪配置
左)機関車台車部  軸受けは車輪内側に設けられている。軌間が広いため従来の軸受け配置では外に飛び出してしまうのを防止するためか?

右)端部客車の車輪配置 TALGOは独特の1軸配置の連接構造で有名。この車輪配置のため独特のジョイント音を発する
中間連接部車輪 車端部
左)中間連接部車輪 車輪が半分以上かくれていることと、窓の位置からかなりの低重心であることがわかる。
 ステンレス、コルゲートの車体が古さを感じさせる。

右)車端部  専用自動連結器装備、自連の上にはネジ式連結機用のフックが見える。連結面には当然バッファーが装備され、連接構造であることもあり加減速時の衝撃は皆無であった。
 線路幅が1668mmと広いため、車体が狭く見える。
一等車シート
一等車車内

TALGO3 一等車室内
 1両あたり車両長が10m程度と短いためシートは6列で定員は24名と少ない。
 ドアの上にあるのはビデオサービス用のモニターで発車直後にイヤホンが配られる。
 シートは通常のリクライニングシートで、リクライニング角はそれほど深くない。


貫通路
乗降ドア
左)貫通路  貫通路は結構狭く、手前は乗降用のデッキ。連結部の向こう側左がトイレ、右が機器室となっている。
 ドアの奥は客室(1等)。

右)乗降用ドア  手動開閉だが、走行中の鎖錠はしていないようであった。右下の細長い溝のようなものは灰皿。一応客室内は禁煙だったと思う。
新型タルゴ全景

 バルセロナ〜バダホス間運転の新型タルゴ 振り子装備のTALGO2000か良くわからない。
 専用連結器の装備がなく、機関車の解結には作業員が必要となる。(右下)
 機関車は、色のみ違うが同一のものであった。前面の貫通扉は埋められている。

左下)車輪リンクの連結棒

車輪部リンク 連結面