8月18日 出発日  

移動経路図  (出展:Google Map)
 
突発で思いついたベトナム旅行だがプロジェクトが進行中のフィリピンのチームには8月頭から何度も夏休みを取得するからいきなり仕事を振るなと再三にわたって警告していたので特に混乱もなく出発日を迎えた。
ただいつものごとくこちらの都合はお構いなしな人間が多いのでフィリピンとの連絡用のMicrosoft Teamsやメールのアカウントは一時的にスマホからアンインストールしておき帰国するまで絶対に仕事のことは考えないこととした。

搭乗するのは夕方18時発のJL751便のハノイ行で、昼過ぎに自宅を出るので機材の最終チェックを行っていると本社の上長から個人的にメッセージが来て隣席の同僚が昨夜発熱しコロナ陽性であるとのことだった。
普通ならここで行くのを躊躇するところだが私はいつも医療用のN95マスクを装着しており、これまでに何度も感染してもおかしくない場面を切り抜けてきたことからコロナのことは無視して出発することとする。

予定どおり自宅を出発し成田空港には15時前に無事到着、外国人観光客が多く空港駅のホーム上に人が溜まって非常に進みが悪い。
インバウンドがもてはやされる昨今だが観光業とは関係ない私にはあんまり来てほしくはないところではある。
チェックインも何事もなく進み、意外とすいているセキュリティチェックを抜け出国する。
パスポートのスタンプを見ていると大分押されて残りページが少なくなってきているが増刷する程ではなさそうだ。
明日久しぶりに会うベトナム人の元同僚にお土産を買ったらさっさとサクララウンジに移動し出発までのんびり待つことにする。

(左上写真はサクララウンジから撮影したB-787で搭乗機ではありません。)

今回の機材はB-767でフィリピンへの出張時にはよくお世話になっていたが最近ばB-787ばかり投入されていたので久しぶりの搭乗だ。
機体番号を見るとJA620Jで過去に何度も搭乗した機体だった。
待合室で搭乗を待っている人は意外と少なく満席ではないように見受けられる。
お盆明けだからそれなりに需要はありそうと思うが日本発で考えた場合はあまり使い勝手がよくない時間帯だし、ベトナム航空やLCCのベトジェットなら安くて時間帯もいいので普通はそっちを利用するのが一般的だとは思う。
また客層からしても欧米系が多いようなので北米路線からの乗り継ぎを考えたダイヤなのかもしれない。

搭乗開始は17:35から始まり上級会員も少ないのか比較的すぐに機内に入ることができた。
とりあえず窓側の席を確保しているが隣がくる気配がない。
そのうちドアクローズされるが搭乗率は7割程度のようで大分空席が目立つ。
おかけで隣がいないのでゆったりと機内で過ごすことはできそうだ。

予定通り18時ごろ出発するが機体が動き出す直後から寝落ちしており離陸後まで全く記憶がなかった。
途中機内食の時に起きている以外はいつもぼんやりしていて半分寝ながら過ごしているような感じだ。

雷雨の上海上空
途中窓の外で何かが光っているので目が覚めた。
場所としてはちょうど上海の上空のようで光っているのは雷だった。
上海は大分激しい雷雨のようでかなりの頻度で稲妻が光っていた。
ここのところ経済状況が悪いことが明るみに出てきた中国の今後の困難を暗示するような天候だと思いつつまた眠ってしまった。

その後は順調に飛行を続け当初の予定より30分ほど早い21:15にハノイ ノイバイ国際空港に着陸した。
飛行機を降りると夜だというのに熱気がすごい。
特に湿度が高く日本の気温の高さが最近異常だと言われているがこちらの方が環境的には厳しそうな気がしてきた。

入国審査では特に書類の提出もなくパスポートを提示するとそれなりにいろいろ調べて入力しているものの何も言われることなく無事入国となる。
こういった国の入国ではロシアが一番緊張したがベトナムの場合そこまで緊迫感はなかった。
日本で購入しておいたSIMカードも問題なくデータ通信ができているようで今のところは順調そのものだ。
荷物を受け取り外に出るととりあえずATMで現金をキャッシングしてホテルに向かうがこの時間は空港連絡バスはすでに終わっているためタクシーにならざるを得ない。
事前情報ではぼったくりタクシーが多いとのことなので比較的信用できるタクシー会社の車両を選ぶが白タクらしき他のドライバー達がが何やらうるさい。
無視して選んだドライバーにハノイ駅へ行くように指示して出発する。
タクシードライバーは英語が喋れないの人が多いようなので当然行先もベトナム語で伝えるが駅名の単語はガーハノイなので、問題なく通じて出発となる。
一応メーターもきちんと作動しているしGPSでルートをたどると特に問題ないが移動した距離と料金それに残りの距離から算定するに相場よりも高い料金になりそうだ。
これはぼられたかもと思いつつ最終的には相場的よりも1.2倍くらい高い料金となった。
ぼられたというには微妙だしひょっとすると深夜料金の割り増しかもしれないということでここは素直に払ってさっさとホテルに入ることにしよう。
今夜の宿はハノイ駅近くのTK123 HANOI HOTELで比較的手ごろで駅に近いという理由で選んだホテルだ。
無事チェックインし部屋に入ると想像以上に大きな部屋だ。
多少古い感じもするがエアコンもしっかり効くし周りの音が気になることもないので個人的には全く不満はない。
明日は早起きして列車の撮影に行くつもりなのでシャワーを浴びたらさっさと寝ることにした。
本格的な活動は明日からだ。